vol.2 関朋岳さん

Sylphide Artist Interview

vol.2 関 朋岳さん

2023年5月19日 Orchestra Music Lab Tokyo 第1回公演 ご出演

素敵な空間を橋渡しできるような存在になれたら

演奏会を自主的に開催することの難しさというのは、音楽をする人であれば誰もが痛感することだと思います。このコンサートも初めての試みということで、とても大変なことは容易に想像できますが、それにもかかわらず3つの協奏曲をオーケストラと共にお届けするという意欲的なプログラムとなっています。今回そのような盛大な演奏会の準備を進めてくださってる関係者の方々には心から感謝しております。私は演奏をするということでしか貢献することはできないのですが、少しでも企画者と聴きに来てくださるお客様の間に立つ、素敵な空間を橋渡しできるような存在になれたらと思っています。ですので、心からの演奏をお届けすることをお約束します。

そして私は、このような初めての試みをするからこそ、お客様にはお楽しみいただける演奏会になるのではと予感しております。何故なら、初めてのことで色々と至らない点は発生してしまうかもしれませんが、皆が一丸となって初めての演奏会のために本気で準備をするからです。例えばですがプロの演奏よりも、精一杯準備した学生の想いのこもった演奏の方が心に響く事もあります。音楽の力は未知数です。もしかしたら、今回お越しくださるお客様方にはそういった瞬間に立ち会っていただけるかもしれません。そして今回演奏する他のソリストお2人は大変ご活躍されてる素晴らしいアーティストです。自信を持ってお勧めできる本公演に是非足をお運びくださいませ。

とても温かく美しい曲

名曲揃いのプログラムに加え、小瀧さんと重森さんという素晴らしいピアニストと共にお届けする演奏会です。普段クラシックをあまり聴かない方でも、クラシック音楽にお詳しい方でも、様々な人にお楽しみいただけると思います。私の演奏するブルッフのヴァイオリン協奏曲も素晴らしい作品です。中でも第2楽章は数ある協奏曲のなかで私にとって大好きな曲のひとつでして、とても温かく美しい曲です。たくさんの方にお聴きいただけましたら幸いです。

オーケストラとの共演でしかお聴きいただけない魅力を

私はこの曲をピアノ伴奏であれば何回か演奏したことがありますが、オーケストラと演奏するのは初めてです。ずっとオーケストラと弾きたかった曲を選ぶ事ができ、この度はとても嬉しく思っています。

というのも、この曲は間違いなくオーケストラ伴奏である方が魅力的な曲なのです。例えば第1楽章に関して言えば、ヴァイオリンソロよりもオーケストラの方がカッコいいモチーフを持っています。そして全楽章を通して壮大な情景を浮かび上がらせることもできるのです。オーケストラとの共演でしかお聴きいただけない魅力を存分にお楽しみいただけるように、本番まで研究を重ねたいと思います。

またこの曲を私が以前弾いた時はまだ中学生でしたので、それから10年経った今改めてこの曲に取り組んだ時に、どのようなアプローチができるのか個人的に楽しみです。昔とは一味違った演奏をお届けできるのではと思います。ご来場お待ちしております。

関 朋岳

©井村重人

関 朋岳プロフィール

2018年、第16回東京音楽コンクール弦楽部門にて優勝。第87回日本音楽コンクール入選。その他数々のコンクールにて入賞・優勝を果たす。これまでに日本フィルハーモニック交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団等と協奏曲を共演。東京音楽大学付属高校に特別特待奨学生としての在学を経て、現在は東京音楽大学アーティストディプロマコースに特別特待奨学生として在籍。
室内楽やオーケストラにも意欲的に取り組んでおり、2017年にはチェルカトーレ弦楽四重奏団を結成。秋吉台コンクール、ルーマニア国際コンクールで入賞を果たし、サントリーホール室内楽アカデミー第5期フェローとしても活動。2019年、フィンランド・クフモ室内楽祭ではオレグカガン・メモリアルファンド賞を授与された。オーケストラでは、2018年より3年間NHK交響楽団アカデミー生として活動。現在は国内主要オーケストラに度々ゲストコンサートマスターとして招かれている。
(株)日本ヴァイオリンより名器特別貸与を受けており、使用楽器はFrancesco Ruggieri。原田幸一郎、神尾真由子の各氏に師事。

【演奏動画】サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」イ短調作品28 Vn.関 朋岳 (撮影:株式会社Sylphide)

Orchestra Music Lab Tokyo
第1回公演 オーケストラに恋をして

ラフマニノフ生誕150年を祝して、ピアノコンチェルト第2番&第3番、ドラマティックなブルッフのヴァイオリンコンチェルト第1番を若手精鋭を集めたOrchestra Music Lab Tokyo、旬のソリストとともに皆様を壮大なコンチェルトの世界にお誘い致します!

2023年5月19日 金曜日
17:45開場 18:30開演

タワーホール船堀 大ホール
都営新宿線 船堀駅下車 徒歩約1分

チケット
S席 6,000円 購入する
A席 4,000円 A席 学生 3,000円 購入する
B席 3,000円 B席 学生 2,500円 購入する

先行予約期間 2023年3月1日(水曜日)
一般販売開始日 2023年3月19日(日曜日)

ソリスト ピアノ 小瀧 俊治
     ヴァイオリン 関 朋岳
     ピアノ 重森 光太郎
指揮   小林剣心

プログラム
ブルッフ : ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26 ヴァイオリン 関 朋岳
ラフマニノフ : ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18 ピアノ 小瀧 俊治
ラフマニノフ : ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30 ピアノ 重森 光太郎

Orchestra Music Lab Tokyo Instagram https://www.instagram.com/orch_mlt/
Orchestra Music Lab Tokyo twitter https://twitter.com/O_MLab_T/

主催 : 株式会社Sylphide
お問合せ : Sylphideコンサート事業部